Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2020-11996)と新バージョン(10.0.0-M6/9.0.36/8.5.56)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/26/2020にApache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2020-11996)と新バージョン(10.0.0-M6/9.0.36/8.5.56)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2020-11996 10.0.0-M1 – 10.0.0-M5, 9.0.0.M1 – 9.0.35, 8.5.0 – 8.5.55

HTTP/2 DoS CVE-2020-11996

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-11996
    • HTTP/2によるDoSの可能性
    • 特別に細工されたHTTP/2リクエストのシーケンスにより数秒間CPU使用率を高くすることが出来ます。そのようなリクエストがHTTP/2の同時接続で充分な数になった時、サーバは応答しなくなります(DoS)。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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