01/04/2022にApache Tomcatの脆弱性(Low: CVE-2022-45143)が公開されました。LowではありますがTomcatですので、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク]
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(High: CVE-2021-43980)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2022-25762)
CVE/CVSS
- CVE-2022-45143
- 影響するバージョン
- 8.5.0 – 8.5.82, 9.0.0-M1 – 9.0.67, 10.1.0-M1 – 10.1.1
- 一時情報源
- Priority
- Community: Low
- CVSS Score / CVSS Vector
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-45143
- JsonErrorReportValveインジェクション
- Apache Tomcatでは、JsonErrorReportValveでタイプやメッセージ、詳細などの値に関してエスケープ処理を行っていませんでした。幾つかの環境でこれらはユーザが与えたデータにより構築されるため、したがってユーザが提供する値を用いてJSON出力を操作できる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。