03/22/2023にApache Tomcatの脆弱性(Important: CVE-2023-28708)が公開されました。これはApache Tomcatにも影響を与えます。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Apache Commons FileUploadの脆弱性(Important: CVE-2023-24998)。Apache Tomcatにも影響。
- Apache Tomcatの脆弱性(Low: CVE-2022-45143)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(High: CVE-2021-43980)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-28708
- 影響するバージョン
- Apache Commons FileUpload : < 1.5
- Apache Tomcat: 11.0.0-M1 to 11.0.0-M2, 10.1.0-M1 to 10.1.5, 9.0.0-M1 to 9.0.71, 8.5.0 to 8.5.85
- 一時情報源
- Priority
- Community: Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- N/A
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-28708
- 情報漏えいの可能性
- RemoteIpFilterを使用してリバースプロキシからX-Forwarded-Protoヘッダーがセットされたhttpsを含むHTTPリクエストを受け取った際に、Tomcatで作成されたセッションCookieはセキュア属性を含んでいませんでした。これにより、ユーザーエージェントがセッションCookieを安全でないチャネルで受け渡すことが可能になります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。