こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
04/12/2018に、Apache Tomcat for Windowsの脆弱性情報 ( Important: CVE-2019-0232 )が出ています。Tomcat 9.0.19 で脆弱性は修正されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://tomcat.apache.org/security-9.html
- リモートコード実行の可能性
- 重要度 – Important
- 影響するバージョン : 9.0.0.M1 – 9.0.17
- 修正バージョン : 9.0.19
- WindwosでenableCmdLineArgumentsを有効にしている場合、JREがコマンドライン引数をWindowsに渡す方法のバグから来る、リモートコード実行の脆弱性が存在します。JREの問題に関してはMSDN blogとMarkus Wulftange’s blog を参照してください。
この問題はこちらのcommitで修正されています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- debian
N/A - Red Hat Enterprise Linux/CentOS
N/A - Ubuntu
N/A - SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
サービスの再起動が発生する場合には、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。