07/22/2023にUbuntuのOverlayFSの脆弱性(High: CVE-2023-32629, CVE-2023-2640 )が公開されていました。今回はこちらの脆弱性の概要について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-2640
- 影響するバージョン
- 一次情報源を確認してください
- 一次情報源
- Priority
- Ubuntu: 7.8 High
- CVSS Score / CVSS Vector
- Ubuntu: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
- CVE-2023-32629
- 影響するバージョン
- 一次情報源を確認してください
- 一次情報源
- Priority
- Ubuntu: 7.8 High
- CVSS Score / CVSS Vector
- Ubuntu: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-2640
- セキュリティ機構の迂回の可能性
- Ubuntu kernelでc914c0e27eb0と”UBUNTU: SAUCE: overlayfs: Skip permission checking for trusted.overlayfs.* xattrs”を実行した場合には、非特権ユーザが特権の拡張属性をマウントされたファイルにセットすることが出来、これにより上位のファイルがセキュリティチェックを迂回することが可能です。
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-32629
- ローカルの権限昇格の可能性
- Ubuntu Kernelのoverlayfsでovl_do_setxattrを呼び出している際にovl_copy_up_meta_inode_dataが権限チェックをスキップすることが出来、ローカルの権限昇格につながる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- N/A
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- N/A
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
- N/A
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。