こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/24/2021にWebminの脆弱性(CVE-2021-31760, CVE-2021-31761, CVE-2021-31762)が公開されました。PoCも同時に公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-31760 | Webmin 1.973ではテストされている様で、それより前のバージョンでも同様かは不明です。 | CVE-2021-31760 | ||
CVE-2021-31761 | Webmin 1.973ではテストされている様で、それより前のバージョンでも同様かは不明です。 | CVE-2021-31761 | ||
CVE-2021-31762 | Webmin 1.973ではテストされている様で、それより前のバージョンでも同様かは不明です。 | CVE-2021-31762 |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-31760
- CSRFの問題
- Webmin 1.973ではCross Site Request Forgery (CSRF)の問題があり、Webminが実行されているプロセスの権限でリモートコマンド実行(RCE)が行われる可能性があります。
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-31761
- XSSの問題
- Webmin 1.973ではCross Site Scripting (XSS)の問題があり、Webminが実行されているプロセスの権限でリモートコマンド実行(RCE)が行われる可能性があります。
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-31762
- CSRFの問題
- Webmin 1.973ではCross Site Request Forgery (CSRF)の問題があり、Webminにより特権を持つユーザが作成され、リバースシェルを取得される可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2021-31760
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2021-31760
- Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2021/CVE-2021-31760.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2021/CVE-2021-31761.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2021/CVE-2021-31762.html
- SUSE/openSUSE
https://www.suse.com/security/cve/CVE-2021-31760.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
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