こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/13/2019にWordPressの脆弱性情報(WordPress 5.1 CSRF to Remote Code Execution CVE-2019-9787)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
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【面の個人日記】WordPressの脆弱性公開(情報が出てきたら脆弱性ブログにアップします)
WordPressの脆弱性情報(WordPress 5.0.0 Remote Code Execution: (Important) CVE-2019-8942, CVE-2019-8943)
Priority
- CVE-2019-9787
- SuSE
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-9787
- 任意のコード実行の可能性
- 5.1.0より前のWordpressでは、コメントのコンテンツのフィルタが完全ではなかったため、デフォルトの設定では認証されていないユーザにリモートからコードを実行される可能性が有ります。この問題はCSRFへの保護が十分ではなく、要素のサーチエンジンオプティマイズが完全ではなかったためにXSSを引き起こしています。この問題はwp-admin/includes/ajax-actions.php と wp-includes/comment.phpに関係しています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。