こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。11/01にCVEがアサインされましたので、少し古い情報ですが10/24に公開されていたXenの脆弱性の情報(XSA-278: CVE-2018-18883)に関して、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。11/01にCVEがアサインされましたので、少し古い情報ですが10/24に公開されていたXenの脆弱性の情報(XSA-278: CVE-2018-18883)に関して、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
- CVE-2018-18281
Moderate
- SuSE
- CVSS v3 Base Score: 5.8
- Vector: AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H
- Red Hat Customer Potal
- CVSS v3 Base Score: 4.5
- Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
- NVD
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- XSA-278: CVE-2018-18883
- ホストOSへのDoSの可能性
- 重要度 – Moderate
- 4.9.xから4.11.xまでのXen(x86プラットフォーム)では、ネストされたVT-xが完全には制限されていなかったため、HVM/PVHゲストがホストOSに対してDoS(NULLポインタ被参照)等を引き起こす事が出来る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://xenbits.xen.org/xsa/advisory-278.html
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
セミナー情報 2
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今回はNGINX .conf 2018 現地参加者より最新情報を共有させて頂きます。
https://nginx-mj.connpass.com/event/103617/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。