X.Orgの脆弱性情報(Important: CVE-2018-14665)



こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。10/25/2018にX.Orgの脆弱性情報(Important: CVE-2018-14665)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。10/25/2018にX.Orgの脆弱性情報(Important: CVE-2018-14665)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2018-14665

    Important

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 8.4
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 6.6
      • Vector: CVSS:3.0/AV:P/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • X.Org security advisory: October 25, 2018
    • use-after-freeの脆弱性
    • 重要度 – Important
    • Xorgを開始する際の-modulepathと-logfileオプションの権限チェックに問題が見つかりました。この問題によりXサーバが、物理的コンソールからシステムにログインできる任意の非特権ユーザに対して、権限を昇格して任意のコードをroot権限で実行させることを許可してしまいます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

セキュリティ系連載案内


セミナー情報 1

2018/11/05 19:00に、「2018年秋のBPFまつり」と題しまして、OSSセキュリティ技術の会 第四回勉強会を行います。

今回のテーマはBPF(Berkeley Packet Filter)になります。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/103763/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。

セミナー情報 2

2018/11/14 17:00に、「NGINX MeetUp Tokyo #1」を行います。

今回はNGINX .conf 2018 現地参加者より最新情報を共有させて頂きます。

https://nginx-mj.connpass.com/event/103617/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。

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