こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/05/2019にphpMyadminの脆弱性情報(Serious(深刻): CVE-2020-5504)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク(最新5件)]
phpMyadminの脆弱性情報(Medium: CVE-2019-19617)
phpMyadminの脆弱性情報(Serious(深刻): CVE-2019-18622)
phpMyadminの脆弱性情報(Medium: CVE-2019-12922)
phpMyAdminの複数の深刻な脆弱性情報(Severe(重大): CVE-2019-12616, Serious: CVE-2019-11768)
phpMyAdminに複数の深刻な脆弱性情報(Serious: CVE-2019-6798, Critical: CVE-2019-6799)
一次情報源
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|
CVE-2020-5504 | 4.x: phpMyAdmin < 4.9.4, 5.x: phpMyAdmin <= 5.0.0 | Vendor: Serious(深刻) |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-5504
- ユーザアカウントページでのSQLインジェクション
- ユーザアカウントページにSQLインジェクションの脆弱性が見つかりました。悪意のあるユーザはページのクエリを作成する際に、自分のユーザ名の代わりに細工したSQLをインジェクション出来ます。攻撃者には、サーバにアクセスするための有効なMySQLアカウントが必要になります。
- 解決方法:4.9.4/5.0.1以上のバージョンに更新して下さい。詳しくは各ディストリビューションの指示に従って下さい。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
タイトルとURLをコピーしました