こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
07/14/2022にLinux Kernelに脆弱性(Moderate: CVE-2022-2380 )が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Linux Kernelの脆弱性( CVE-2022-34918 )
Linux Kernelに脆弱性(Important: CVE-2022-32250 (CVE-2022-1966は重複のためMITREによりRejected) )
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1516)
Linux Kernelのfanotifyでの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1998)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1729)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-2380 | Red Hat: 6.1 Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-2380
- 境界外メモリアクセスの問題
- Linux Kernelのdrivers/video/fbdev/sm712fb.c中のsmtcfb_read()関数に境界外メモリアクセスの問題が見つかりました。これを利用してローカルの攻撃者はKernelをクラッシュさせることができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
セミナー情報1
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