12/15/2022にLinux KernelのnfsでリモートDoSの脆弱性(Important: CVE-2022-4379)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux KernelのSYSCTLサブシステムでスタックオーバーフローの脆弱性(Important: CVE-2022-4378)
- Linux Kernelのksmbdの脆弱性(Critical: CVE-2022-47939, CVE-2022-47940, CVE-2022-47942, Moderate: CVE-2022-47938, CVE-2022-47941)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-4127, CVE-2022-4128, CVE-2022-4129)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-45884, CVE-2022-45885, CVE-2022-45886, CVE-2022-45887, CVE-2022-45888)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-42895, CVE-2022-42896)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2022-4379
- 影響するバージョン
- N/A
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 7.4 Imporntant
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4379
- スタックオーバーフローの脆弱性
- Linux Kernelのfs/nfs/nfs4file.c中の__nfs42_ssc_open()にUse-After-Freeの脆弱性が見つかりました。この脆弱性を利用して攻撃者はリモートDoSをしかけることができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。