Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-4127, CVE-2022-4128, CVE-2022-4129)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/29/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-4127, CVE-2022-4128, CVE-2022-4129)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。


[過去関連リンク(最新5件)]

Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-45884, CVE-2022-45885, CVE-2022-45886, CVE-2022-45887, CVE-2022-45888)

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Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3910)

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Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-42919)

CVSS/プライオリティ

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4127
    • NULL Pointer被参照の問題
    • 該当のLinux Kernelでは、 io_files_update_with_index_alloc()中にNULL Pointer被参照の問題があり、ローカルの攻撃者がシステムをクラッシュさせることが可能です。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4128
    • NULL Pointer被参照の問題
    • 該当のLinux Kernelでは、切断時にsubflowリストを横断する際、MPTCPプロトコル中でNULL Pointer被参照の問題があり、ローカルの攻撃者がシステムをクラッシュさせることが可能です。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4129
    • NULL Pointer被参照の問題
    • 該当のLinux Kernelでは、L2TPの実装でsk_user_dataをクリアしている際にlockがきちんと行われていなかったため、競合状態が発生し、NULL Pointer被参照の問題が発生します。ローカルの攻撃者がシステムをクラッシュさせることが可能です。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

[参考]

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