BadLock脆弱性情報と各社パッチ情報 (CVE-2016-0128, CVE-2016-2118, その他)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
3月22日に予告されていた「BadLock」の脆弱性情報とパッチが、4月13日に公開されました。範囲も大きくCriticalなものになるため、今回はこの「BadLock」脆弱性についてまとめてみます。
関連するCVE
CVE-2015-5370
CVE-2016-2110
CVE-2016-2111
CVE-2016-2112
CVE-2016-2113
CVE-2016-2114
CVE-2016-2115
CVE-2016-2118
CVE-2016-0128
Priority
重要
影響するバージョン
Sambaの以下のバージョンが対象になります:
3.6.x
4.0.x
4.1.x
4.2.0-4.2.9
4.3.0-4.3.6
4.4.0
概要
今回の脆弱性に関する情報は、http://badlock.org/(英語)にまとめられています。
今回の脆弱性により、以下のセキュリティ上のリスクがあります。
中間者攻撃(Man In The Middle)により、Sambaで共有しているADの情報などを見ることが可能となり、パスワードを解析したり権限昇格によりサービスを停止させることが可能になります。
DoS攻撃により、サービスを停止させられる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Red Hat Enterprise Linux 5/CentOS 5
Red Hat Enterprise Linux 6/7, CentOS 6/7
Oracle Linux
Oracle Linux 5
Oracle Linux 6/7
OpenSUSE
ubuntu
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2015/CVE-2015-5370.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2110.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2111.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2112.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2113.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2114.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2115.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-2118.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、sambaを使用してサービスを提供している場合には、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。