06/22/2023にApache Tomcatの脆弱性(Important: CVE-2023-34981)が公開されました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Apache Tomcatの脆弱性(Moderate: CVE-2023-28709)
- Apache Tomcatの脆弱性(Important: CVE-2023-28708)
- Apache Commons FileUploadの脆弱性(Important: CVE-2023-24998)。Apache Tomcatにも影響。
- Apache Commons FileUploadの脆弱性(Important: CVE-2023-24998)。Apache Tomcatにも影響。
- Apache Tomcatの脆弱性(Low: CVE-2022-45143)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-34981
- 影響するバージョン
- Apache Tomcat: 11.0.0-M5, 10.1.8, 9.0.74, 8.5.88
- 一時情報源
- Priority
- Community: Important
- Red Hat: 5.3 Moderate
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-34981
- 情報漏えいの可能性
- 66512によるバグ修正によりリグレッションが発生しました。応答がHTTPヘッダーを含んでいない場合、AJP SEND_HEADERSメッセージを含みません。これにより少なくとも1つのAJPプロキシ(mod_proxy_ajp)が直前のリクエストに対する応答ヘッダーを使用することになり、情報漏えいに繋がります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。