Linux Kernelの特権昇格の脆弱性(Important: StackRot ( CVE-2023-3269) )

07/05/2023にLinux Kernelの特権昇格の脆弱性(Important: StackRot ( CVE-2023-3269) )が公開されました。PoC等は未だ公開されていませんが7月末までに公開されるとのことです。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。

(2023/07/31追記:PoCが公開されました)

[過去関連リンク(最新5件)]

CVSS/プライオリティ

PoC (2023/07/31追記)

StackRotのPoCに関してはGitHubのStackRotツリーで公開されています。

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-3269
    • 特権昇格の脆弱性
    • Linux Kernelの6.1から6.4にかけて”StackRot”と命名された脆弱性が発見されました。仮想メモリ空間を管理する「maple tree」が完全なMM書き込みロックを受けること無くノードの置き換えを実行できるため、use-after-freeの問題が発生します。非特権のローカルユーザはこの脆弱性を利用して特権昇格ができる可能性があります。
    • 細かい情報が一時情報源に載っていますので、確認をお願いします。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

[参考]

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