rsyslog librelpの脆弱性(CVE-2018-1000140) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
rsyslog librelpの脆弱性(CVE-2018-1000140)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/23/2018にrsyslog librelpの脆弱性情報(CVE-2018-1000140)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
CVE番号、その他が全て2017になっておりましたので、2018に変更しました。ご指摘頂きまして有難うございます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000140
バッファーオーバーフローによるリモートコード実行の可能性
重要度 – Critical
1.2.14以前のrsyslog librelpには、ピアからのx509証明書をチェックする際にバッファーオーバーフローの脆弱性が含まれており、リモートコード実行がされる可能性があります。攻撃者はrsyslogに接続して細工されたx509証明書を送ることにより、バッファーオーバーフローを引き起こすことが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-1000140
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1000140.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000140
セキュリティ系連載案内
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OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
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