CVSの脆弱性 ( CVE-2017-12836 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
8/11に、CVSの脆弱性情報 ( CVE-2017-12836 )が出ています。今回は、これらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
この脆弱性はCompromise On Checkout – Vulnerabilities in SCM Toolsの一環です。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
CVSクライアント上での任意のコマンド実行の可能性
重要度 – Important
CVS_RSH=sshとしてCVSを、リモートのレポジトリをSSHを通して利用するように設定した際に、”-o”オプションを利用することによりCVSクライアント上で任意のコマンドを実行できる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
http://www.openwall.com/lists/oss-security/2017/08/11/1
講演内容募集案内
2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。
https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/
講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。
セキュリティに関してのトピックは
FLOSS Security
Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)
Cryptography
Vulnerability management
となってます。SUSEに関係しない一般的なものでも構いません。御応募を是非お願い致します。
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
セミナー情報
9/9(土)の11:00から、明星大学 日野キャンパス(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」から大学まで直結。会場まで徒歩6分)にて開催されるオープンソースカンファレンス2017 Tokyo/Fallで、本ブログ執筆者の面 和毅が「上半期のOSS脆弱性総括とOSSセキュリティ技術を用いた緩和策」と題した講演を行います。OSCに参加される方、またお近くの方で御時間が有りましたら、是非ご参加下さい。