eximの深刻な脆弱性情報(Critical: CVE-2019-10149)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/05/2019にeximの深刻な脆弱性情報(Critical: CVE-2019-10149)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-10149

    Critical

  • NVD
    • CVSS v3 Base Score: 9.8 CRITICAL
    • Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • CVSS v2 Base Score: 7.5 HIGH
    • Vector: (AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P)

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-10149
    • リモートコマンド実行の問題
    • 重要度 – Critical
    • 影響範囲:4.87-4.91
    • 4.87-4.91までのEximに問題が見つかりました。src/deliver.c中のdeliver_message()関数での不適切なチェックにより、リモートコマンド実行を引き起こす可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


セミナー情報 1

2019/06/07 19:00に、「OSSセキュリティ技術の会 第五回勉強会 (副題:KeycloakとWebAuthnのツインシュートの巻)」と題しまして、勉強会を開催することになりました。
コミュニティ開発に携わる人が最前線を語ります。開発コミュニティへの要望welcomeです。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、 下記の通りとなります。奮ってご参加下さい。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/130011/


セミナー情報2

2019/07/31 10:00-17:00で開催される、一般社団法人 日本情報システム・ユーザ協会(JUAS)様による有料ハンズオンセミナー「ハンズオンで学ぶ!クラウド時代の運用管理とセキュリティ対策 」にて当ブログの筆者「面 和毅」が講師を努めます。

本セミナーでは、大手ベンダーや外資系企業、ユーザー企業などでセキュリティの専門家として20年以上の経験を持ち、現在、セキュリティエバンジェリストとして活躍する講師が実体験を交えながら、クラウド上のサーバーを安価に守る方法を、演習をまじえ、具体的にお伝えします。

https://juasseminar.jp/seminars/view/4119290にて申し込みを行っております。奮ってご参加ください。


タイトルとURLをコピーしました