Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – April 2017)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
4月21日に恒例のOracle Javaの脆弱性が公開されました。今回はこのJavaの脆弱性についてまとめてみます。
関連するCVE
CVE-2017-3512,
CVE-2017-3514,
CVE-2017-3511,
CVE-2017-3526,
CVE-2017-3509,
CVE-2017-3533,
CVE-2017-3544,
CVE-2017-3539
情報源
Oracle Critical Patch Update Advisory – April 2017
Priority
Moderate
影響するバージョン
JAVA SE 6 Update113, JAVA SE 7 Update99, JAVA SE 8 Update77 以前の全てのバージョン
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
MacOSX上のwindowフレーム問題
重要度 – Critical
Windows上のピアリング問題
重要度 – Critical
ランチャー内の、OpenJDKのJCE(Java Cryptography Extension)に信頼できないライブラリサーチパスフロー
重要度 – Moderate
JAXPの不具合により、Javaアプリケーションで細工されたXMLドキュメントによるCPUとメモリの過剰消費
重要度 – Moderate
OpenJDKのNetworkingコンポーネントのHTTPクライアント実装のバグによる、異なるユーザの資格情報で認証されたHTTP要求の実行
重要度 – Moderate
OpenJDKのNetworkingコンポーネントのFTPクライアント実装のバグによる、FTP接続の操作
重要度 – Moderate
OpenJDKのNetworkingコンポーネントのSMTPクライアント実装のバグによる、SMTP接続の操作
重要度 – Low
弱い署名鍵またはハッシュアルゴリズムを使用したJarファイルの変更
重要度 – Moderate
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6
Red Hat Enterprise Linux 7/CentOS 7
Oracle Linux
Oracle Linux 6
Oracle Linux 7
SUSE
ubuntu
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3512.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3514.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3511.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3526.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3509.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、javaを使用してサービスを提供している場合には、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。