Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – July 2017) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – July 2017)

7月18日に四半期恒例のOracle Javaの脆弱性が公開されました。今回はこのJavaの脆弱性についてまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

7月18日に四半期恒例のOracle Javaの脆弱性が公開されました。今回はこのJavaの脆弱性についてまとめてみます。


CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2017-10053
    • JPEGImageReaderでの未処理の画像読み込み問題

    • 重要度 – Low

  • CVE-2017-10067
    • JAR検証での、ダイジェストが失われている場合の不正な処理

    • 重要度 – Important

  • CVE-2017-10074
    • 範囲チェックループの整数オーバーフロー

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10078
    • Java APIへのアクセスの不完全なブロック

    • 重要度 – Important

  • CVE-2017-10081
    • 署名処理関数での不正なブラケットの処理

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10086
    • 7u151と8u141で修正された未公開の脆弱性

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10087
    • ThreadPoolExecutorでの不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10089
    • ServiceRegistryでの不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10090
    • AsynchronousChannelGrouplmplでの不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10096
    • XML変換での不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10101
    • com.sun.org.apache.xml.internal.resolverへの制限されていないアクセス

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10102
    • DGCの不正な参照処理

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10104
    • Oracle Java Advanced Management Consoleのリモート脆弱性

  • CVE-2017-10105
    • 6u161,7u151,8u141で修正された非公開の脆弱性

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10107
    • ActivationIDでの不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10108
    • BasicAttributeデシリアライゼーションでの制限されていないメモリ割当

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10109
    • CodeSourceデシリアライゼーションでの制限されていないメモリ割当

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10110
    • ImageWatchedでの不充分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10111
    • LambdaFormEditorでの不正な範囲チェック

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-10114
    • 7u151,8u141で修正された非公開の脆弱性

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10115
    • DSA実装でのタイミング攻撃

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10116
    • LDAPCertStoreの非LDAP URLへの参照

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10117
    • Oracle Java Advanced Management Consoleのリモート脆弱性

  • CVE-2017-10118
    • ECDSA実装でのタイミング攻撃

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-10121
    • Oracle Java Advanced Management Consoleのリモート脆弱性

  • CVE-2017-10125
    • 7u151,8u141で修正された非公開の脆弱性

    • 重要度 – Important

  • CVE-2017-10135
    • PKCS#8 実装でのタイミング攻撃

    • 重要度 – Low

  • Oracle Java Advanced Management Consoleのリモート脆弱性

  • CVE-2017-10145
    • CVE-2017-10176
      • ECポイントの不正確なハンドリング

      • 重要度 – Moderate

    • CVE-2017-10193
      • キーサイズの不正確な制限チェック

      • 重要度 – Low

    • CVE-2017-10198
      • 認証パス制限の不正確な強制

      • 重要度 – Moderate

    • CVE-2017-10243
      • 6u161,7u151,8u141で修正された非公開の脆弱性

      • 重要度 – Moderate


    主なディストリビューションの対応方法

    詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


    対処方法

    各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

    また、javaを使用してサービスを提供している場合には、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


    講演内容募集案内

    2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。

    https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/

    講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。

    セキュリティに関してのトピックは

     

    • FLOSS Security

      • Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)

      • Cryptography

      • Vulnerability management

    となってます。御応募を是非お願い致します。


    セミナー情報

    7/27(水)に「OSSセキュリティナイターvol.6」と題して、セキュリティのセミナーを行います。この回では、『SELinuxの現状とLinuxセキュリティ』と題してSELinuxの最新動向から実際の効果を、デモを交えて説明致します。

    今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。

    https://connpass.com/event/61395/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。

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