linux kernelの脆弱性( CVE-2017-6874 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/14/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-6874)が公開されました。Importantのプライオリティのため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-6874
ローカルユーザによるサービス不能攻撃の可能性
重要度 – Important
kernel/ucount.cに競合状態が発生することが見つかりました。悪意のあるローカルユーザは、これを利用してローカルにサービス不能攻撃(DoS)を行う事が出来る可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Not affected
https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2017-6874
Oracle Linux
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-6874.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-6874
セキュリティ系書籍案内
技術評論社より、2/23に『【イラスト図解満載】情報セキュリティの基礎知識』が発刊されました。セキュリティの要素技術がイラスト図解でやさしく解説されており、初心者にもわかりやすくなっていますのでお薦めです。