linux kernelの脆弱性( CVE-2016-10229 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

linux kernelの脆弱性( CVE-2016-10229 )

04/04/2017に、4.5以前のkernelが対象となる、kernelの脆弱性情報(CVE-2016-10229)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/04/2017に、4.5以前のkernelが対象となる、kernelの脆弱性情報(CVE-2016-10229)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2016-10229
    • リモートからのUDPトラフィックによる任意のコード実行の可能性

    • 4.5以前のkernelのudp.cに問題が有り、リモートの攻撃者はUDPトラフィックを通して任意のコードを実行される可能性が有ります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-10229


セミナー情報

4/12(水)に「OSSセキュリティナイター vol.5」と題して、セキュリティのセミナーを行います。

この回では、『PostgreSQLデータベースのセキュリティを考える 』と題してPostgreSQLのセキュリティを中心にセミナーを開催します。

今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。

https://connpass.com/event/53649/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。

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