広いバージョンのLinux Kernelに脆弱性(Important: CVE-2018-14634)(Mutagen Astronomy)



こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。09/25/2018に広いバージョンのLinux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2018-14634)(Mutagen Astronomy)が公開されています。既にPoCも公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。09/25/2018に広いバージョンのLinux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2018-14634)(Mutagen Astronomy)が公開されています。既にPoCも公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

2018/09/26 12:00追記:RHEL 6/7に影響があるようです。


関連ニュース/情報

  • Packet Storm(CVE-2018-14634)
  • New Linux ‘Mutagen Astronomy’ security flaw impacts Red Hat and CentOS distros

  • Priority

    Important

    修正方法

    各ディストリビューションの情報を確認してください。

    CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

    • https://www.openwall.com/lists/oss-security/2018/09/25/4
      • ローカルユーザの権限昇格の可能性
      • 重要度 – Important
      • Linux Kernelのcreate_elf_tables()関数に整数オーバーフローの脆弱性が見つかりました。SUIDされているバイナリにアクセスできる非特権のローカルユーザは、この脆弱性を利用してシステムで権限を昇格することが出来ます。Linux Kernel 2.6.x, 3.10.x, 4.14.xがこの脆弱性に該当します。

    主なディストリビューションの対応方法

    詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


    対処方法

    各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

    また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

    セキュリティ系連載案内


    セミナー情報 1

    2018年10月22日から10月25日のCSS(Computer Security Symposium)2018で、「OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2018特別セッション」 と題しまして、OSSセキュリティ技術の会後援で特別セッションを開催します。

    https://www.iwsec.org/ows/2018/index.htmlにプログラム内容と一般論文申し込みの詳細を載せていきますので、是非御確認下さい(ページは更新中です)。


    セミナー情報 2

    2018年10月04日に、「OSSの長期利用とメンテナンス 」と題しまして、やまね氏によるセミナーが開催されます。

    https://sios.connpass.com/event/100751/にプログラム内容と申し込みページがありますので、是非御確認下さい。

    タイトルとURLをコピーしました