Linux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2019-9003)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/25/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2019-9003)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

  • CVE-2019-9003

    High

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 7.5
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 8.6
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H
    • NVD
      • CVSS v3 Base Score: 7.5 High
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

      CVSS Severity (version 2.0):

      • CVSS v2 Base Score: 7.8 High
      • Vector: (AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-9003
    • use-after-freeとDoS(Kernel OOPS)の可能性
    • 重要度 – Moderate
    • 4.20.5より前のLinux Kernelでは、攻撃者がコードを連続して実行することにより(デモでは”service ipmievd restart”ループ)、drivers/char/ipmi/ipmi_msghandler.c でuse-after-freeとOOPSを引き起こすことが可能です。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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