Linux Kernelの脆弱性情報(low: CVE-2019-12819)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/13/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(low: CVE-2019-12819)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-12819

    low

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 3.4
      • Vector: AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:L
    • Red Hat Customer Potal
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-12819
    • DoSの可能性
    • 重要度 – Low
    • 5.0より前のLinux Kernelに問題が見つかりました。drivers/net/phy/mdio_bus.c中の __mdiobus_register()関数がput_device()を呼ぶことにより、fixed_mdio_bus_initへのuse-after-freeの引き金になります。これによりDoSを引き起こす可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


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