Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-30002)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/04/2021にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-30002)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-30002 Linux Kernel < 5.11.3https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/ChangeLog-5.11.3

Red Hat: 6.2 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-30002
    • メモリリークの問題
    • Linux Kernelの5.11.3までのバージョンにwebcamデバイスが存在している場合の脆弱性が見つかりました。wdrivers/media/v4l2-core/v4l2-ioctl.c中のvideo_usercopy()に大きな引数の場合のメモリリークの問題があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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