Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-34866)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/27/2021にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-34866)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-34866 Linux Kernel < 5.13.14

Linux Kernel eBPF Type Confusion Privilege Escalation Vulnerability

Red Hat: 6.7 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-34866
    • 特権昇格の可能性
    • Linux KernelのeBPFプログラム処理に問題がありました。ローカルの攻撃者はこれを利用して権限を昇格することが出来ます。攻撃者は最初にターゲットシステム上で低い権限でコードを実行できるようにする必要があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

日々のメモを更新しています。

セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。



タイトルとURLをコピーしました