Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-25258)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/19/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-25258)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-25258

https://github.com/torvalds/linux/commit/75e5b4849b81e19e9efe1654b30d7f3151c33c2c

Red Hat: Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-25258
    • メモリ競合の可能性
    • 5.16.10より前のLinux Kernelで、USB Gadgetサブシステム(drivers/usb/gadget/composite.c)でOSディスクリプタインターフェースのリクエスト検証の確実性に問題がありました。これによりメモリ競合が発生する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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