こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
12/09/2022にLinux KernelのSYSCTLサブシステムでスタックオーバーフローの脆弱性(Important: CVE-2022-4378)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-4127, CVE-2022-4128, CVE-2022-4129)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-42895, CVE-2022-42896)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3910)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2022-4378
- 影響するバージョン
- N/A
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 7.8 Imporntant
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4378
- スタックオーバーフローの脆弱性
- Linux KernelのSYSCTLサブシステムでスタックオーバーフローの脆弱性が見つかりました。この脆弱性を利用してローカルユーザがシステムをクラッシュさせたり特権を昇格することができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。