02/25/2022にLinux Kernelの脆弱性(CVE-2023-23039)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0240, CVE-2023-0266)
- Kernel Page Table Isolation(KPTI)下でKALSRを破る脆弱性(EntryBleed: Important: CVE-2022-4543)
- Linux KernelのnfsでリモートDoSの脆弱性(Important: CVE-2022-4379)
- Linux KernelのSYSCTLサブシステムでスタックオーバーフローの脆弱性(Important: CVE-2022-4378)
- Linux Kernelのksmbdの脆弱性(Critical: CVE-2022-47939, CVE-2022-47940, CVE-2022-47942, Moderate: CVE-2022-47938, CVE-2022-47941)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-23039
- 影響するバージョン
- < 6.2.0-rc2
- 一時情報源
- Priority
- N/A
- CVSS Score / CVSS Vector
- N/A
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-23039
- Use-After-Freeの問題
- 6.2.0-rc2までのLinux kernelにはopen()が呼び出されている際に物理的に近い攻撃者がVCCデバイスを削除することで、vcc_open()とVcc_remove()によりdrivers/tty/vcc.cに競合状態が発生し、use-after-freeが発生する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。