03/28/2023にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0179)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0386)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-1390)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-0597)
- Linux Kernelの脆弱性(CVE-2023-23039)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0240, CVE-2023-0266)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-0179
- 影響するバージョン
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 7.8 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-0179
- 権限昇格の可能性
- Linux kernelのNetfilterサブシステムにバッファーオーの脆弱性が見つかりました。この問題によりスタックとヒープのアドレスが盛れる可能性があり、ローカルのユーザがroot権限で任意のコマンドを実行できるようになる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。