07/01/2023にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-1206)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの特権昇格の脆弱性(Important: StackRot ( CVE-2023-3269) )
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-32233)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-2235)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-0458)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-2008)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-1078, Moderate: CVE-2023-1073, CVE-2023-1077, CVE-2023-1079, Low:CVE-2023-1074, CVE-2023-1075, CVE-2023-1076)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0179)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-1206
- 影響するバージョン
- Linux Kernel = 6.5-rc1
- 一次情報源
- Priority
- Red Hat:5.3 Moderate
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-1206
- ハッシュ衝突の脆弱性
- IPv6 connection lookup table中にハッシュ衝突の脆弱性が見つかりました。これを悪用して、ローカルのネットワークや高い帯域幅で接続しているユーザはIPv6の接続を使ってCPUの使用率を95%以上にすることができます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。