nginxの脆弱性(Important: CVE-2021-23017)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

05/25/2021にnginxの脆弱性(Important: CVE-2021-23017)が公開されました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-23017 < 5.9

[nginx-announce] nginx security advisory (CVE-2021-23017)

Red Hat: 8.1 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-23017
    • 特権昇格の可能性
    • nginxに脆弱性が見つかりました。DNSレスポンスを処理している際に off-by-one errorが発生し、ネットワーク上の攻撃者が、あろけーとされているヒープバッファーの境界外にドットキャラクタを書き込むことを許可します。これにより、nextヒープチャンクメタデータの最下位バイトを上書きすることで、特定の状況でリモートコード実行を許可してしまいます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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