Pythonの脆弱性情報(CVE-2019-9636)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

03/12/2019にPythonの脆弱性情報(CVE-2019-9636)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

影響のあるバージョンの情報が間違っていました。@tenforwardさん、ご指摘ありがとうございます。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2019-9636 2.7.16以前の2.7.x系, 3.7.2以前の3.x系

CVE-2019-9636: urlsplit does not handle NFKC normalization

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-9636
    • 情報(credentials、cookies等)の漏洩の可能性
    • NFKC正規化を行っている際に、Unicodeエンコーディング(不正なnetloc)の操作に問題がありました。問題のあるコンポーネントはurllib.parse.urlsplit, urllib.parse.urlparseになります。攻撃方法としては、特別に細工されたURLによりcookiesや認証データが不正にパースされ、情報を異なるホストに送ってしまう可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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