Pythonのurlsplitの脆弱性情報(Important: CVE-2019-10160)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/03/2019にPythonのurlsplitの脆弱性情報(Important: CVE-2019-10160)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS3 Base ScoreCVSS3 Basic Metrics
CVE-2019-10160 Python 3.8, Python 3.7, Python 3.6, Python 3.5, Python 2.7

urlsplit does not handle NFKC normalization (second fix)

Important 9.8 (Red Hat) CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H (Red Hat)

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-10160
    • urlsplit NFKC正規化の不適切な処理(リグレッション)による情報漏えい
    • 重要度 – Important
    • NFKC正規化を行っている際に、Unicodeエンコーディングの操作に問題がありました。こちらは、以前のCVE-2019-9636の修正によるレグレッションとなっています。アプリケーションがユーザ指定のURLをCookie、認証資格情報、またはその他の種類の情報を格納するために解析する際、攻撃者は特別に細工したURLを提供してアプリケーションにホスト関連情報(Cookie、認証データなど)を見つけさせて送信することができます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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