Apache Tomcatの脆弱性情報(Moderate: CVE-2020-13943)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/12/2020にApache Tomcatの脆弱性情報(Moderate: CVE-2020-13943)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2020-13943 10.0.0-M1 – 10.0.0-M7, 9.0.0.M1 – 9.0.37, 8.5.0 – 8.5.57

Moderate: HTTP/2 request mix-up

Vendor: Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-13943
    • HTTP/2リクエストの取り違えの可能性
    • HTTP/2クライアントが接続の同時ストリームで許可された最大数を超えた際には、その接続の引続きのリクエストが意図されたヘッダーではなく(HTTP/2疑似ヘッダーを含む)HTTPヘッダを含む可能性があります。これにより、ユーザが意図しないリソースからの応答を見る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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