wpa_supplicantとhostapdの脆弱性(Moderate: CVE-2021-30004)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/04/2021にwpa_supplicantとhostapdの脆弱性(Moderate: CVE-2021-30004)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-30004 wpa_supplicant/hostapd < 2.9https://w1.fi/cgit/hostap/commit/?id=a0541334a6394f8237a4393b7372693cd7e96f15

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-30004
    • forging attacksの可能性
    • wpa_supplicantとhostapdの2.9までのバージョンに脆弱性が見つかりました。サポートされているハッシュアルゴリズムでは、AlgorithmIdentifierを使用しません。しかしながら、一部の実装ではパラメータをオミットする代わりにNULLパラメータを使用していました。以前の実装ではこれらのケースでパラメータの値をチェックしておらず、リジェクトもしていませんでした。これによりforging attackの可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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