Linux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2019-3846)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/04/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2019-3846)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-3846

    Important

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 4
      • Vector: AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 8
      • Vector: CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H

      –>

    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-3846
    • リモートの攻撃者によるDoS(システムクラッシュ)または権限昇格の可能性
    • 重要度 – Important
    • Linux Kernelのdrivers/net/wireless/marvell/mwifiex/scan.c中のmwifiex_update_bss_desc_with_ie()関数に問題が見つかりました。攻撃者はこれを利用して、悪意のある無線LANに接続している場合に、DoS(システムクラッシュ)を引き起こしたり、権限を昇格させることが出来る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


セミナー情報 1

2019/06/07 19:00に、「OSSセキュリティ技術の会 第五回勉強会 (副題:KeycloakとWebAuthnのツインシュートの巻)」と題しまして、勉強会を開催することになりました。
コミュニティ開発に携わる人が最前線を語ります。開発コミュニティへの要望welcomeです。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、 下記の通りとなります。奮ってご参加下さい。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/130011/


セミナー情報2

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本セミナーでは、大手ベンダーや外資系企業、ユーザー企業などでセキュリティの専門家として20年以上の経験を持ち、現在、セキュリティエバンジェリストとして活躍する講師が実体験を交えながら、クラウド上のサーバーを安価に守る方法を、演習をまじえ、具体的にお伝えします。

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