こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
12/13/2022 (JST) に予告どおりにOpenSSLの脆弱性情報(Low: CVE-2022-3996)が公開されています。LowではありますがOpenSSLなので、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去関連リンク(最新10件)]
- OpenSSLの脆弱性情報(High: CVE-2022-3786, CVE-2022-3602)と新バージョン(3.0.7, 1.1.1s)
- 【重要:3.0.6/1.1.1rはregressionが見つかったため撤回】OpenSSLの脆弱性情報(Low: CVE-2022-3358)と新バージョン(3.0.6, 1.1.1r)
- OpenSSLの脆弱性情報(High: CVE-2022-2274, Moderate: CVE-2022-2097)と新バージョン(3.0.5, 1.1.1q)
- OpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2022-2068)と新バージョン(3.0.4, 1.1.1p, 1.0.2zf))
- OpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2022-1292, CVE-2022-1343, Low: CVE-2022-1434, CVE-2022-1473 )と新バージョン(3.0.3, 1.1.1o, 1.0.2ze)
- OpenSSLの脆弱性情報(High: CVE-2022-0778)と新バージョン(3.0.2, 1.1.1n, 1.0.2zd)
- MIPS上のOpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-4160)
- OpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-4044)と新バージョン(OpenSSL 3.0.1)
一時情報源
CVSS/プライオリティ
- CVE-2022-3996
- 影響するバージョン
- OpenSSL 3.0.0-3.0.7
- Priority
- Vendor: Low
- CVSS Score / CVSS Vector
- N/A
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-3996
- X.509ポリシ制約の二重ロック
- 重要度 – Low
- 対象 – OpenSSL 3.0.0 – 3.0.7
- X.509証明書が不正なポリシー制約を含んでおり、ポリシー処理が有効になっている場合、書き込みのロックが2回再帰的に取得されます。一部のOS(一例ではWindows)では、影響を受けるプロセスがハングし、サービス不能に陥る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。