Linux Kernelの脆弱性(RefluXFS:CVE-2026-64600)

07/23/2026にLinux Kernelの脆弱性(RefluXFS:CVE-2026-64600)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。

[過去関連リンク(最新5件)]

一次情報源

CVSS/プライオリティ


  • CVE-2026-64600
    • 影響するバージョン
      • 2017年2月のコミット以降全てのLinux Kernel
    • Priority/CVSS SCORE
      • NVD/CNA(CVSSv4): Not disclosed
      • NVD/CNA(CVSSv31): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv4): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv31): 7.8 : Important
    • CVSS Vector
      • NVD/CNA(CVSSv4): Not disclosed
      • NVD/CNA(CVSSv31): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv4): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv31): CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • EPSS Score/Percentile
      • DATE(JST): 2026-07-23
      • EPSS: Not Available
      • Percentile: Not Available

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-64600
    • xfs: resample the data fork mapping after cycling ILOCK
    • LinuxカーネルのXFSファイルシステムで、特権を持たないローカルユーザーが、読み取り可能な任意のファイル(reflinkサポート付きで作成されたXFSファイルシステム上のものに限ります。なお、reflinkサポートは2019年以降”mkfs.xfs”のデフォルト設定となっています)のディスク上の内容を上書きできてしまうという、競合状態(Race Condition)が見つかりました。これは、攻撃者自身のコピーから元のファイルへと書き込みが「逆流(reflux)」する現象であることから、Qualysチームによって「RefluXFS」と名付けらました。

      攻撃者は、ターゲットファイル(例:`/etc/passwd`や`/usr/bin/su`のようなSUID-rootバイナリ)を自身の所有するスクラッチファイルへreflinkクローンし、そのスクラッチファイルに対して”O_DIRECT”書き込みを並行して実行させます。

      カーネルのCopy-on-Write割り当て処理におけるロック解除のウィンドウを突くことで、書き込みの一つが攻撃者自身のストレージ領域ではなく、元のファイルを依然として支えている物理ブロックに対して行われてしまいます。 この変更はディスク上で直接行われ、再起動後も持続し、カーネルログにも出力されず、ターゲットファイルのinodeにも触れません。そのため、改変されたSUID-rootバイナリはSUIDビットを保持したままとなります。

      Qualysの調査では、この脆弱性は2017年2月のLinux 4.11のコミット”3c68d44a2b49″ (“xfs: allocate direct I/O COW blocks in iomap_begin”) によって入ってきており、それ以降のすべてのカーネルに存在しています。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。

[参考]

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